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【自民党「苦悩」の現場】業界の支持団体 一枚岩 下野で変化(産経新聞)

 「私はぶれることなく頑張りたい。高階(たかがい)は新生自民党にとって頑張って努力できる人なので活用していただきたい」

 1月29日、都内のホテルで開かれた看護師らの集まりである日本看護連盟の新年会。会長の清水嘉与子(元環境庁長官)は今夏の参院選でも引き続き自民党支持で臨む考えを強調し、組織内候補である高階恵美子(46)の当選に向け出席者にげきを飛ばした。

 昨年の衆院選後、業界団体の「自民離れ」が加速しているなかでの決意表明だったが、来賓としてあいさつした元首相、森喜朗は少し寂しそうだった。

 「正直、ちょっと(参加者が)少ない気がする。ぜひ頑張ってほしいと思うのだが…」

 ◆容赦ない揺さぶり

 組織の大きい業界団体はこれまで政権与党だった自民党の参院選比例代表に候補を送り出してきた。団体が求める政策実現のための手段であり、自民党にとっては票を確実に計算できた。ところが、野党になった自民党には期待できない。

 このため、日本歯科医師連盟は自民党候補擁立の辞退を早々に決定し、今月19日の臨時評議員会で、民主党が擁立する歯科医出身者を支援することを決めた。自民党幹事長などを歴任した野中広務が会長を務める団体の政治組織である全国土地改良政治連盟も一度決めた自民党候補を今年になって撤回した。

 民主党の団体への揺さぶりも容赦ない。政府が昨年決定した診療報酬改定(本体)では医科の1・74%増に対し、歯科は2・09%増。医科が冷遇されたのは、日本医師連盟が参院選で自民党現職、西島英利(61)を擁立することが背景にあるとされている。

 看護師の団体とて例外でない。看護連盟の親組織にあたる社団法人・日本看護協会は民主党支持に傾いている。自民党政権下では看護政策を推進する公益法人として看護協会があり、目的達成に必要な政治活動を看護連盟が担ってきた。政権交代により、自民党政権時代は一枚岩だった両者の関係に変化が生じた。

 ◆「政策上逆効果に」

 昨年10月、診療報酬改定の基本方針を策定する社会保障審議会(厚生労働相の諮問機関)の医療保険部会の委員から看護協会幹部が外された。11月の行政刷新会議の事業仕分けでは「新人看護職卒後研修」費が、自民党政権時代の概算要求で認められた約32億4500万円から半減された。

 看護協会は「民主党からの見えざるサイン」と受け取り、清水に高階の出馬を見合わせるよう求めたが、自民党参院議員でもあった清水は取り合わなかった。

 自民党が高階の公認を発表した昨年11月26日、看護協会は自民党公認の擁立を「支持できない」とする声明を出した。

 協会専務理事の菊池令子は「この時期にあえて野党からのみ出馬させるのは、看護政策上逆効果になりかねない」と頭を抱える。

 血液検査などを担う民間業者の全国組織・日本衛生検査所協会も同様だ。赤石清美(61)は日本理学療法士協会や日本放射線技師会など10団体で作る「医療技術者団体協議会」の代表として、自民党比例代表に初出馬する準備を進めている。しかし、各団体からの反応は「赤石の名を組織に周知徹底するが、推薦は勘弁してほしい」と厳しい。個々に全国の病院を訪ねても「表面的には自民党支持を避け、民主党の顔色をうかがっている」という。

 自民党総裁の谷垣禎一は参院選での支持団体の重要性を強調するも、団体の政治へのかかわり方についてこう「予測」する。

 「選挙の度に政権交代になれば、常に政権の側だと言うのは難しいところがある。政策で賛否を決めることになっていくだろう」=敬称略

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by zu6qlupx3r | 2010-02-25 07:22
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